瞑想とマインドフルネスの違いは?

マインドフルネスと瞑想の違い

よくお尋ねいただくことについてお答えします。


ズバリ!このコラムでは・瞑想とマインドフルネスの違いについて・瞑想とマインドフルネスのどちらがおすすめなのかが分かるようになります。

瞑想とは?

瞑想の歴史は古く、いまから約4500年前の紀元前から2500年のインダス文明の頃にブッタが、ブッタガヤの地で悟りを開いた時に行っていたのが瞑想だと言われています。
『瞑想は、心が無になる状態を目指して行うこと』を言います。


しかし、心を無にするとは具体的にどういう状態なのか中々イメージしずらいですね。心を無にするとは「疲れた脳を休ませること」をいいます。


実は脳は24時間休むことなく働いており、意識的に休もうとしない限りはずっと動き続けています。もそ24時間休まず運動していたら次第にイライラし動きたくなくなってしまいます。これは体も疲れが溜まり、同じことでが言えますね。


運動し続けた体を回復するには休憩時間が必要なように、脳にも休憩時間が必要です。そのために何も考えない時間=心を無にする瞑想は「脳を休ませること」に効果的なのです。
では、実際に心を無にするとはどのようにすればいいのでしょうか?それは「呼吸にだけ集中する」ことです。


人間が考えないようにすればするほど「ネガティブな感情」をはじめ様々な感情が現れてしまいます。そのため感情が溢れ出さないように他のことに集中させる必要があります。瞑想の場合は「呼吸」になります。


最初は5分、慣れてきたら10分など自分にあった長さでやってみるのが良いでしょう。静かに座って意識を呼吸に集中させ、他のことが頭に浮かんだらまた意識を呼吸に戻すことを続けます。
続けることでこのような効果が現れます。
・ストレス軽減
・疲れにくい体になる
・不眠の解消、睡眠の質の向上
・集中力が上がる
・共感能力が上がり、人間関係が良くなる

脳はほぐれ、疲れもなく不安もなく穏やかな気持ちになることが瞑想の目的であり、結果的に日常が豊かになる、仕事や勉強に集中できるという効果もありますが、それ自体が目的ではありません。結果を期待すると執着に繋がり、瞑想の邪魔にもなりかねません。瞑想の目的はただ”瞑想すること”にあるといえます。

ではマインドフルネスとは?

・アメリカ人分子生物学者のジョン・カバットジンが1979年にマサチューセッツ大学で仏教瞑想を体験し、それをもとにストレス緩和法を編み出したのがマインドフルネスの起源と左れています。今現在は医療や企業、スポーツなどに取り入れられています。Appleを生み出したスティーブ・ジョブズさんも取り入れていたのもこの「マインドフルネス」です。


マインドフルネスとは過去を悔やんだり未来を不安に思ったりするのではなく、『今、この瞬間』の自分の気持ちや身体をあるがままに受け入れるトレーニングのことをいいます。『あるがままに受け入れる』とは、浮かび上がってきた思考に対し、良いか悪いかを判断するのではなく「私は今そう思っている、感じているんだ」と受け入れることです。


そうすることにより「余計な邪念に惑わされず、今という瞬間に集中する」集中力を身につけることができます。


その結果
・仕事の生産性が向上・ストレスの軽減・集中力が上がる
という効果が得られます。マインドフルネスによる効果は「効果を社会の諸分野に応用させる」つまりは効率的に仕事ができてストレスなく日々を生きるためにやることが主な目的です。
そのため本を読んだり、勉強している間、その世界に100%集中した状態も「今という瞬間に集中している」ためマインドフルネスの状態であるといえます。

つまりはマインドフルネスと瞑想の違いは・・・


ー瞑想ー
・瞑想の起源は今から約4500年前の、紀元前3000から2500年のインダス文明の頃・静かに座って意識を集中させ、他のことが頭に浮かんだらまた意識を呼吸に戻すことを続ける・脳がほぐれ、疲れも不安もなく穏やかな気持ちになることが瞑想の目的


ーマインドフルネスー
・マインドフルネスの起源は1979年にアメリカ人生物学者のジョン・カバット・ジンが学んだ仏教瞑想をもとにストレス緩和法を編み出したことから始まった・静かに座って意識を呼吸に集中している間に浮かび上がってきた思考に対し、良いか悪いかを判断を下すのではなく「私は今そう思っている、感じているんだ」と受け入れる・効率的に仕事ができてストレスなく日々を生きるためにやることがマインドフルネスの目的。


実際に比べてみると、様々なことが違っていることが分かりますね。特に「何を目的にするか」が違うことが分かります。

瞑想は『穏やかな気持ちになること』であることに対し、マインドフルネスは『効率的に仕事ができてストレスなく日々を生きること』です。

混乱する理由・・・以下の4つが混乱の理由と考えられます。

・やり方が同じである
・マインドフルネス瞑想と呼ばれることもある
・元々はマインドフルネスも瞑想も仏教から来ている
・似た効果が現れる

どちらも主に静かな空間で目を閉じて行います。なぜなら瞑想はブッタが行なっていたこと、マインドフルネスは仏教瞑想をもとに編み出されたものだからです。
方法が同じなのですから、似てしまうのも無理はありません。

マインドフルネスと瞑想、どちらがおすすめ?

結論から言うと、自身が「得たい結果は何か」によって使い分けるのが良いでしょう。


得たい結果や解決したい状態が・瞑想向き・マインドフルネス向きかに分けると良いでしょう。

ー瞑想向きー
・リラックスしたい方
・夜うまく寝付けない方
・理由は分からないが心が重く感じる方

ーマインドフルネス向きー
・仕事や勉強に集中したい方
・不安なことに対し冷静に対処したい方
・朝から能動的に動けるようにしたい方

「まとめ」マインドフルネスと瞑想の違いについて

[起源]
・瞑想の起源:紀元前3,000から2,500年のインダス文明の頃にブッダが、ブッダガヤの地で悟りを開いた時に行っていた
・マインドフルネスの起源:1979年にアメリカ人分子生物学者のジョン・カバット・ジンが学んだ仏教瞑想をもとにストレス緩和法を編み出したことから始まったことがマインドフルネスの起源

[目的]
・瞑想の目的:『穏やかな気持ちになることで日常が豊かになること』
・マインドフルネスの目的:『効率的に仕事ができてストレスなく日々を生きること』

[方法]
・瞑想の仕方:静かに座って意識を呼吸に集中させ、他のことが頭に浮かんだらまた意識を呼吸に戻すことを続けること
・マインドフルネスの仕方:静かに座って意識を呼吸に集中している間に浮かび上がってきた思考に対し、良いか悪いかを判断を下すのではなく「私は今そう思っている、感じているんだ」と受け入れる


この機に心と体に良い変化をもたらしてくれる瞑想やマインドフルネスの世界をぜひ体験してみてくださいね。

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